経験者に学ぶ 住宅購入のタイミング(インフォグラフィック)

家を買う。人生において大きな決断が必要な買い物で、なかなか踏ん切りがつかない人も多いはず。そんなときは先輩の声に耳を傾けてみては?
購入のきっかけや、重視したこと、妥協したことなどの調査結果まとめたインフォグラフィックをご紹介します。いま迷っている人には参考になるかも?– SEO Japan

購入時のローン金利タイプは時代とともに変化
購入時の住宅ローンタイプ(インフォグラフィック)
購入時の金利タイプを見ると、1990年代以降、固定金利を選択する人が減り、2010年代になると変動金利を選択する人が3割以上と最も多くなりました。2番目に多いのは固定金利(期間選択)、3番目は現金一括購入のようです。
一戸建てを購入した人のきっかけで最も多かったのは「子育て環境を考慮」。マンションを購入した人は「家賃がもったいない」でした。

日当たりを重視、最寄り駅までの距離は妥協

一戸建てを購入した人が最も重視したのは「価格」。これは当たり前のようですが、マンションを購入した人は価格よりも「交通利便性」を重視したようです。数字を見ても、全体的にマンション購入者の方が拘りが強い傾向です。

約4割が「長い目で見たら買うべき」とアドバイス

50~60代の購入経験者に対して、これから購入を考えている人にアドバイスを求めたところ、「長い目で見たら買うべき」と答えた人は全体の約4割でした。

調査結果の詳細は経験者に調査!家を買う時のポイントを比較したインフォグラフィックをご覧ください。

いかがでしたでしょうか。一戸建てかマンションの購入を検討している人は、それぞれの家を選ぶ人の特徴を比較して、自分がどちらのタイプか考えるヒントになるかもしれません。– SEO Japan

実は魅力的なバンコクのスタートアップ事情

東南アジアのスタートアップシーンが今年も熱そうですが(関連記事12)、今回はSEO Japanでまだ取り上げていなかったタイはバンコクのスタートアップ事情を。タイ&バンコクというと観光のイメージが強いですが、いえいえ、経済も大きく発展中、人口&若者も多く、シンガポール以上にビジネスチャンスがあると日本から進出する企業も後を絶ちません。そんな注目の都市のスタートアップ事情とは? — SEO Japan


bangkok

天然資源に恵まれた東南アジアに位置するタイは、毎年、大勢の投資家、そして、旅行者を魅了している。物価が安いため、自力で事業を興すにはうってつけの場所であり、そして、現在、投資の文化が成熟の域に達しつつある。

このような魅力的な起業の要素に加え、タイには、外国人にとって住みやすい環境が整っている。仕事とプライベートのバランスが抜群であり、収益と価格の比率も申し分ない。

シェアオフィスでは、大勢の外国人が働いている。その大半は、ノマドワーカー、起業家、そして、どこでも生活が出来て、仕事をするタイプの人達である。米国、ヨーロッパの出身者が特に多いが、イスラエル、日本、そして、韓国からの移住者も少なくない。

この要素を全て考慮すると、現在、タイのスタートアップシーンが爆発的に成長しているのも頷ける。事実、複数のシリーズ B投資が水面下で進んでおり、その中には、広く報道されているHotelQuicklyも含まれる。これは、バンコクの起業家にとって初の試みであり、スタートアップのエコシステムが現状を表している。

2年前、起業に興味を持つ人は多かったが、東寺、実際にこの世界に足を踏み入れたのは、数えるほどしかいなかった。しかし、現在、バンコクには、優れたビジネスモデルを掲げ、成功するポンテシャルを秘めた、才能豊かな、大勢の賢いエンジニア達が起業に取り組んでいる。

大手の通信会社、AISは、ベンチャー部門を発足し、支援するスタートアップを探している。また、私が取材したタイのスタートアップの一部は、インドネシアやフィリピン等、その他の東南アジアの地域に進出している。

リスクを嫌う思考は、急速に変化し、拡大を望むタイのスタートアップは、増え続けている。

モバイル化

タイのモバイルデバイスの浸透率は非常に高いため、この国のスタートアップは、モバイル化に取り組む必要がある。Bangkok Postによると、「昨年のタイの携帯電話の契約者は、1人で数台のデバイスを契約する人がいるため、全国民を1/3上回る人数に達していたようだ。さらに、タイのモバイル市場は、今年、9%増加して、9550万台に達し、そのうちの2500万台は3Gの契約を結んでいる。

タイ国民の多くは、携帯電話でしか、インターネットにアクセスすることが出来ない。従って、必要は発明の母、と言う格言があるように、タイではモバイルコマースが大きな注目を集めている。

ソーシャルネットワークとの結びつきが強いため、とりわけ、モバイルアプリ、そして、コンテンツの共有において、近いうち、タイは主役に躍り出る可能性を秘めている。

エンジェルインベスター

残念ながら、タイのエコシステムには、エンジェルインベスターは数えるほどしかいない。事実、この地域に流れ込む資金の大半は、日本のベンチャーキャピタルのシンガポール支局から持ち込まれる。

そのため、東南アジアでスタートアップを立ち上げ、シリーズ A、または、シリーズ Bを求めているなら、東南アジアで投資する機会を探し、シンガポールに支部を持つ日本のベンチャーキャピタルと交渉を行う必要がある。

注目に値する5社のスタートアップ:

  • Builk – 無料でSaaS上の建設に関するデータをクラウドソースし、資金の節約に貢献する。
    Builk.comは、予算編成、原価計算、購買、請求、そして、現場の協力を通して、建設業者を結びつける事業者向けのソーシャルネットワークである。建設会社は、無料でSaaSを利用し、納入業者、デザイナー、顧客と楽に関係を構築することが出来る。
  • 2C2P – ユニバーサル電子支払いサービス。
    最高レベルの支払い経路の設定、不正管理、そして、ビジネスインテリジェンス機能を持つカード支払い処理サービス。ユーザーにクレジットカードに代わる支払いの選択肢(オフライン、店頭取引、オンラインのデビットカード等)を与え、既存の支払いのオプションと統合する。
  • Computerlogy – ソーシャルメディアのモニタリングツール。
    Computerlogyの「SocialEnable」は、強力なソーシャルメディア管理ツールであり、ユーザーは、Facebook、Fanpage、Twitter、Google+、Instagram、Pantip(タイで人気が高いサイト)等、各種のソーシャルメディアチャンネルを単一のアプリケーションで管理することが出来る。このアプリには、キャンペーン管理と計測機能が搭載されており、ソーシャル CRMを用いたソーシャルメディアマーケティングに勝る。
  • Eko – 企業向けのモバイル生産性コミュニケーションプラットフォーム。
    アジア太平洋地域をリードする企業の重役と緊密に連係するEkoは、モバイル主体のリアルタイムのコミュニケーションツールをデザインし、構築した。Ekoは、安全で、シンプルで、生産的で、尚且つ、強力なコミュニケーションツールを従業員に提供する。スマートフォン時代の企業用メッセージ送受信ツールと言えるだろう。
  • TalentEx – ASEAN地域のソーシャルリクルートサービス。
    JobTalentsは、無料投稿/有料雇用モデルを掲げたオンラインジョブプラットフォームであり、選抜試験機能と求職者間のソーシャル推薦機能を用意している。

タイでのスタートアップの創設は、的確な判断と言える。規制に関する環境は、すこぶる良く、「事業を行う上で適している国」のランキングで18位につけている。経費はとても安く済み、活躍の場を求めている優秀な人材は多い。

タイで見られるチームワーク、そして、スピリットは、賞賛に値する。この点に関しては、世界のどの国にも負けていない気がする。


この記事は、The Next Webに掲載された「What you need to know about Bangkok’s startup ecosystem」を翻訳した内容です。

The Next Webの記事でしたが、えらく、さっくりした内容でしたね。しかし「この地域に流れ込む資金の大半は、日本のベンチャーキャピタルのシンガポール支局から持ち込まれる。」という事実には少し驚きました。東南アジアでいち早く次の手を打っている日本のVC、数年後に素晴らしい結果が待っているでしょうか?起業家も負けじと頑張りたい。 — SEO Japan

日本国内コンテンツマーケティング調査レポート 2015年版

先日新たに設立したコンテンツマーケティング専業会社エコンテにて、コンテンツマーケティングの利用状況に関する調査を行いました。そのレポート第一弾が上がってきたのでここに紹介します。 — SEO Japan

調査レポートをスライドで見られるページはこちらになります。

600名に聞いた!コンテンツマーケティング調査レポート 2015年版

例えばこのような調査結果がわかりやすいビジュアルで説明されています。

興味ある方は是非ご覧ください!

今回のスライドに加えてホワイトペーパー、インフォグラフィックなど、様々な形で調査結果を今後紹介していきたいと思っています。日本のコンテンツマーケッターの今がわかるレポート、是非ご活用ください。 — SEO Japan

コンテンツマーケティングにもリンク構築が必要な理由

これからはSEOよりコンテンツマーケティング、リンク構築はもう必要ない、と考えている人は多いと思いますが、そこに異論を呈した記事をサーチエンジンランドから。物事を単純に考えすぎている人は一読を。 — SEO Japan

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結論から言うと、コンテンツマーケティングチームは、リンクビルダーのメンバーを迎えると、大幅に戦力がアップする。

コンテンツマーケティングには、ライター、業界のエキスパート、グラフィックデザイナー等が必要だ。一人で数役をこなす場合もあるが、すべての役割をその道のプロのように全うすることは不可能である。また、コンテンツマーケティングにおいて、プロモーションを行う職種、とりわけリンクビルダーは見過ごされることが多い。

カンファレンスで出会った人達との会話から判断すると、コンテンツマーケティングとリンク構築の違いを理解していない人達がいると言わざるを得ない。

この点に関しては以前も指摘したことがあるが、今後も「コンテンツマーケティングとリンク構築を同一視するべきではない」と何度も指摘することになるはずだ。この2つの取り組みには、幾つか大きな違いがある。両者は巧みにお互いを補うものの、同義語ととらえるべきではない。コンテンツマーケティングとは、メッセージを広め、オーディエンスを増やす取り組みであり、一方のリンク構築は、検索結果で見つけやすくして、信頼の票を得るための運動である。

コンテンツマーケティングは、リンク構築ではない。しかし、リンクを加えると、コンテンツマーケティングに大きなメリットがもたらされる。コンテンツは、 自然に見つけやすくなるのではない — 最高の作品であっても、プロモーションが必要である。

コンテンツマーケティング & コンテンツショック

コンテンツマーケティングは、19世紀後半に生まれたコンセプトであり、デジタル時代に生まれたイノベーションではない。デジタルマーケティングは、日に日に、コンテンツの作成と配信への依存を強めている。

コンテンツマーケティングは、私がこの業界に参入した頃、急激にその存在感を増すようになった。1日に作られるコンテンツの量が、議論の対象になっており、正確な数量を計算する術はないが、DomoとColumn Five Mediaによると、2012年の時点でさえ毎分347本のブログの記事がアップロードされているようだ。

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しかも、これはWordPressのブログに限定した数量である。

コンテンツマーケティングの台頭により、コンテンツショックと呼ばれるセオリーが誕生した。この賛否の別れるセオリーは、2014年1月、マーク・シェーファーによって、初めて提唱された — マーク・シェーファーは、コンテンツマーケティングは、長続きしない取り組みであり、バブルはやがて弾けると指摘した。コンテンツの生産量が急激に増加し、単純に、時間に対して、目を通すコンテンツが多過ぎることが、このセオリーの根拠とされている。

このセオリーに同意していなくても(実際に反論している人達もいる)、とんでもない量のコンテンツがウェブに存在する点に関しては、否定のしようがない。星の数ほどのコンテンツが存在する中で、1本のコンテンツを目立たせるにはどうすればいいのだろうか?

その答えが、リンク構築である。

リンクを必要とする理由

リンクは、Googleのアルゴリズムにおいて、今でも最も重要視されているランキングシグナルである。この点に関しては、今までと変わりはない。Googleで重要な役職に就く従業員も認めている。

Googleのウェブスパム対策を統括するマット・カッツは、6月に行われたSMX Advancedカンファレンスで、1時間を割いて、ダニー・サリバン(当サイトの編集長)と議論を交わしていた。このセッションでは、様々な話題について議論が行われたが、私が気になったのは、ダニー・サリバンが、リンクの価値とリンク構築に関する見解を求めた場面だ(このインタビューはYouTubeで視聴することが可能であり、この場面は、27:27に始まる)。

リンク構築は滅びていません。[…] リンクにはまだまだ利用価値があると私は考えています。

マット・カッツ

要するに、コンテンツに向かう、信頼に値する、適切なリンクを持っていると、自然な検索結果で上位にランク付けしてもらえる確率は高くなるのだ。検索でコンテンツが目立てば目立つほど、トラフィックは増え、そして、認知度は高くなる。何と言っても、Googleは、世界で最もビジターが多いサイトである。

リンクビルダーが出来ること

このように、リンクは、最適化の取り組みにおいて、非常に重要度が高い。と言うことで、早速、リンクを獲得しよう!

…と言いたくなるかもしれないが、はやる気持ちをまずは抑えよう。リンク構築を成功させたいなら、現在のスタッフの仕事に単純にリンク構築を加えるべきではない。優れたライター/グラフィックデザイナーであっても、必ずしもリンクの獲得が得意なわけではない。 良質なリンクの要素、狙いを定めるべきサイト、避けるべきサイト、その他のリンク構築とSEOに関するニュアンスを理解していない可能性もある。

コンテンツチームを指導して、リンク構築のイロハを教える余裕があったとしても、現在の職務に加えて、リンク構築のスキルを磨く時間は持てないはずだ。リンクに値するコンテンツを作成する作業は、当該のコンテンツにリンクを構築する作業と同じように、時間がかかる。

だからこそ、コンテンツの検索結果でのビジビリティ(見つけやすさ)を高めるベストプラクティスを心得たリンクビルダーを雇用するアプローチが、ベストだと言えるのだ。そもそも、トレーニングを受けていないスタッフにコンテンツを与え、ブランディングを任せることが出来るだろうか?

リンクビルダーは、Googleにアクセスする大勢のユーザーに、コンテンツを提示するためのデジタルな基盤を築く。コンテンツマーケティングは、コンテンツを作るだけの取り組みではなく、コンテンツを宣伝する取り組みも含まれる。そして、この宣伝の役割を果たすのが、リンクである。

リンク構築が、キーワードリッチなアンカーテキストを、何でも受け入れる大規模なリンクディレクトリに投稿するだけの時代は終わった。古き良きリンク構築 — 宣伝としてリンク構築に取り組む時代が戻ってきたのだ。

宣伝としてリンク構築を行う

リンク構築は、随分以前から行われている。事実、アルゴリズムのメリットが登場する前から存在する。リンク構築の草分け、エリック・ウォードが、Amazonに対してリンク構築を始めたのは、今から22年前の1994年のことであった。当時、Googleはまだ生まれていなかった。Googleの前身、BackRubが生まれたのは1996年である。エリック・ウォードがAmazonのためにリンク構築を始めた頃は、リンクを票として見るのではなく、宣伝する目的でリンク構築を行うのが主流であった。

ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンがGoogleを立ち上げた際、リンクは検索エンジンにおける最も強力なランキングシグナルになった。その結果、リンク構築は、あっと言う間に、操作が横行する取り組みと化してしまった。テクノロジーの天才が、Googleのアルゴリズムを操作することのみを目指して、大量の質の低いリンクを作るメソッドを次々と編み出していったのだ。

しかし、Googleは、密かに対策を練っていた。それが、2012年4月に導入されたペンギンアルゴリズムアップデートである。 このアップデートは、スパムとの闘いにおいて、最もアグレッシブな対策であったと言われている。ペンギンアップデートが展開された結果、リンク構築は、原点回帰することになった。

リンク構築の宣伝面でのメリットは、永久に不滅である。被リンクは、様々なアドバンテージをもたらしてくれる。Googleは、世界で一番交通量の多い通りで、交通整理を行っている警官だと考えてもらいたい。

自分のコンテンツに向かうリンクを取得すると、当該のコンテンツは、1日に30億回利用される検索エンジンの結果ページで、見つけてもらいやすくなる。

最近、ソーシャルメディアが急成長し、FacebookやTwitter等のプラットフォームは、デジタルマーケティングの取り組みにおいて、注目を集めていることは百も承知だ。しかし、ソーシャルシェアの効果は、その性質上、束の間である。私なら、自分の業界、製品、そして、コンテンツに関する情報を具体的にユーザーが求めているGoogleで、コンテンツを見つけてもらいたいと思う。

リンクの獲得に関して、全く宣伝を行うことなく、リンクを向けてもらえる場合、より大きな力を得ることが出来る。このようなケースは、実際に起こり得る。しかし、獲得した1本のリンクに対して、さらに5本のリンクの価値があり、その5本をもたらしてくれるのが、プロモーションである。そして、その役にうってつけなのが、リンクビルダーだ。

結論

優れたコンテンツマーケティングチームは、異なるスキルを持つ人物で構成されている。リンク構築もその中の一つに該当する。

コンテンツは、至る所に存在するため、とりわけコンテンツの宣伝を怠っている場合、簡単にかき消されてしまう。 チームにリンクビルダーを迎えると、コンテンツマーケティングを成立させ、検索結果でより大勢のユーザーに見つけてもらえるようになる。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Why Your Content Marketing Team Needs A Link Builder」を翻訳した内容です。

リンク構築といってもいわゆる人口リンク注入とは違う次元の話です。リンクが多いコンテンツがGoogleのアルゴリズム上、上位表示されやすいのは当然の話ですし、今はリンク構築を意識せずコンテンツの内容だけで勝負している人が大半と思いますが、実際の記事の質以上に、投稿時にどれだけ人気を得られるかということや記事が掲載されているサイトのオーソリティ次第という部分も大きいですよね。リンク構築の手法はアプローチをコンテンツマーケティングの活動に投入していくことは、中長期的には検索経由のコンテンツへの集客を増すことにもつながると思いますし、検討してみる価値はあると思います。英語圏に比べ日本語のネットリソースはそもそも限られているので、どこまでできることがあるかは微妙な面もありますが、、、ただ時にリンクを意識した、いわゆるリンクベイトコンテンツを投入してコンテンツやサイトのオーソリティを上げていく等の内容ありきのリンク構築なら取り組めるかもしれませんね。 — SEO Japan

コンバージョン最適化の鉄則ルールが鉄板でない8つの事例

エコンテ設立でコンテンツマーケティングネタ寄りに偏り過ぎた感が出てきたので、昨年後半から多目に投稿してきたコンバージョン最適化関連の記事も今回は。SEOにしろ、コンテンツマーケティングにしろ、そしてコンバージョン最適化でも、それだけは守っておきたい基本ルールが良く取り上げられますが、前者2つ以上にそんな「鉄板ルール」が実は鉄板ではない可能性が高いのがコンバージョン最適化。初心者マーケッターには「え?!そんなこといわれても」と怖い話ですが、その道のプロ中のプロがその理由を語ります。 — SEO Japan


When Conversion Optimization Best Practices Fail

コンバージョン最適化の鉄則を全て挙げようとすれば、日が暮れてしまう。しかし、その中には絶対的な存在として君臨する鉄則が幾つか存在する。例えば、

このようなアプローチは多くの実験で明らかになった一般的なトレンドであることが多く、大方効果がある。そのため、この類のケーススタディは説得する際の主な材料として用いられることが多い。

しかし、この考え方はある問題を見落としている。通常効果があると言っても、全てのサイトで有効に働くとは限らない。ウェブサイトによって、ターゲットのオーディエンス、マーケティング、ポジショニング、価格、製品の選択、季節性は異なる。 大方、それぞれの置かれている状況に左右される。

「ページが異なれば目標も異なる。従って、フリーサイズ的な戦略を適用することは出来ない」– グレッグ・シオッティ

そして、人間ならではの問題も垣間見られる。特定の鉄則が何度も取り上げられ、何度も実施されていると、当該の鉄則が高く評価された要因、つまり、説得力のある要点を見失い、闇雲に従うだけになってしまう。

つまり、成功の原因ではなく、つまり、兆候ばかりに目がいってしまうのだ。

この記事では、鉄則が鉄則ではなかった例を幾つか挙げ、大事な点を誤って理解してしまった理由を解明していく。さらに、過ちから教訓を得て、闇雲にベストプラクティスに従う方針を変え、収益を増やすにはどうすればいいのかを検討していく。

鉄則の失敗例 #1: スライダーは不要

スライダーは、コンバージョン率最適化(CRO)コミュニティの間で、最も嫌われているデザインの要素だと言えるかもしれない。しかし、一様に効果を疑問視され、また、効果がないことを証明されているにも関わらず、実はスライダーが有効に働いたケースが存在する — Device Magicは動画をスライダーに置き換えることで、コンバージョン率を30%アップさせていた

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この鉄則が失敗した理由: スライダーの方が情報を適切に伝えることが出来るケースもある

通常、モーションは気を散らす原因となり、複数のヘッダーの利用は混乱を招く。また、ヘッダーの一部はユーザーとは関係がないこともある(スライダーが役に立たない理由を詳しく知りたい方は、この記事で確認しておこう)。

Device Magicのスライダーを用いたバージョンは、邪魔なものを省き、明確で有益なタイトルと目立つグラフィックを残してスライダーならではの問題を解決していた。

押し並べて、スライダーは邪魔なアイテムを加え、重要なコンテンツから注目を奪ってしまうものの、このケースでは、余白を多く確保し、また、無関係な要素を除外していた。箇条書き、タブ、そして、動画を持つコントロール(オリジナル)と比べ、このシンプルなスライダーを用いたバージョンは、とても分かりやすい。その分かりやすさこそが説得の第一歩目となる。

さらに、スライダーのバージョンは動画よりも早く情報を伝えている。提案する価値を伝える時間は10秒間のみであり、動画の周りのサムネイルとコピーは第一印象にとって重要な役割を担う。コントロールのページでは、サムネイルが乱雑であり、ヘッドラインは — 良い第一印象を残すことを考えると、少し複雑過ぎる。

また、リサーチの結果、実際に動画を視聴しているのはユーザーの30%であること、また、Wistiaが行った調査では、動画を見るユーザーであってもすぐに視聴を止める傾向があることが分かっている。

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動画が長ければ長いほど、オーディエンスはすぐに視聴をやめる。4分以上の動画はユーザーおよびコンバージョンを失う可能性がある。

ただし、このケーススタディは、1つ目のスライドが利用するヒーローの画像が、コンバージョンにどのような影響を与えているのか精査していない点に注意してもらいたい。ユーザーは通常スライダーをクリックしないため、Device Magicは画像よりも大きな効果、あるいは、画像と同じ効果を得ていた可能性がある。

重要なポイント: スライダーは役に立たないかもしれないが、乱雑なページはさらにコンバージョンを下げてしまう

Device Magicのケースでは、分かりやすく、目立つ第一印象を与えると言う説得力のある良識 — 通常はスライダーが不得意にする領域 — を利用したため、スライダーは動画を上回る結果を残していた。

このケーススタディが証明しているのは、効果を左右する上で大事なのは、ページの機能ではなく、機能がどのように組み込まれているか、と言うことだ(スライダーの画像、スライドの順番、動画の長さ、動画のサムネイル、動画の質等)。

長ったらしい動画やコンバージョンを狙った動画よりも多少効果のあるスライダーをデザインすることは可能だ。しかし、どのように組み込むかが結果を左右することを覚えておこう。

ただし、このケーススタディは、スライダーの方が動画よりも優れている点ではなく、あくまでも、スライダーが過去のページよりも30%コンバージョンをアップさせた事実を証明しているだけだ。

鉄則の失敗例 #2: トラストシール

トラストシールは、会計のフローの主要なパーツとして高く評価されている。なぜなら、ページの信頼度を高める効果があるためだ。しかし、トラストシールがコンバージョンを1.6%近く下げてしまった

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また、トラストシールを削除したところ、コンバージョンが3.5%上がったとエリック・ハンセンもツイートで報告していた。

この鉄則が失敗した理由: トラストシールは信頼が重視される場合のみ有効に働く

通常、買い物をするユーザーを安心させるため、トラストシールはプラスに働く。ユーザー自身が、セキュリティーを評価する際の手段としてトラストシールを参考にすることが最も多いと示唆している。image17

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しかし、気をつけなければならない点がある: ユーザーはトラストシールを理解していない。ユニバーシティカレッジロンドンが行った調査では、ユーザーはトラストシールの意味を大きく誤解していることが判明している。

トラストシールが、技術面でのセキュリティが問題ないことを意味するとは、ユーザーは理解していない。トラストシールを信頼性の代わりと見ている。従って、信頼性の欠如がコンバージョンの足を引っ張っている時のみ効果を発揮する。

セキュリティが重要ではない場合、余計に不安を煽るため、コンバージョンを下げてしまうこともある — WhichTestWonはフォームからトラストシールを外したところコンバージョン率が12.6%高くなったと報告している。

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共有される情報が機密情報ではないため(そして、フォームはその他のより大きな問題を抱えているため)、トラストシールの利用は理にかなっていない。その結果、懸念を高めてしまうため、コンバージョンを低下させてしまう。

会計のケーススタディで起きた現象もこれで説明がつく — トラストシールの大きさは、ページでこのシールが最も重要なアイテムであると示唆している。その結果、セキュリティの問題に注目が集まり、コールトゥアクションからユーザーの注意を逸らしてしまう。

重要なポイント: 必要な場合のみトラストシールを利用する

鉄則に頼るのではなく、質的なユーザー調査を行い、ユーザーが経験している障害を解き明かし、その後、適切なツールを選んで当該の問題を解決しよう。

トラストシールは信頼性の問題を解決するツールであるため、ユーザーが信頼性を疑問視していないなら、妥当ではなく、注意を逸らしてしまう。

ちなみに、視覚的なデザイン推奨レビュー等、信頼性の問題を解決するツールは他にもある。トラストシールは、他の要素が欠けている場合、信頼性を作るツールとしては適切ではない可能性がある。

鉄則の失敗例 #3: 大きなボタン

理論上、大きなボタンはユーザーの注目を集め、コンバージョンアップにつながる。しかし、現実には、ボタンを大きくした結果、コンバージョン率が10%以上落ちてしまったサイトが存在する。

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このテストを実施した会社は、ボタンを大きくして、さらにコピーを変えた。すると、ボタンのサイズを変えただけでは、コンバージョン率が10%低下することが判明した。

この鉄則が失敗した理由: 重要なのは大きさだけではない

目立ち、注目を集めるコールトゥアクションボタンはコンバートしやすいと言うのが、コンバージョンの最適化の常識だ。 サイズはボタンの重要度を容易に示すことが出来る。

しかし、ユーザーがページを読むパターン、そして、視覚的な階層を決めるアイテムに関しては、別の要素も絡んでくる。

まず、ユーザーは情報の場所に関して一定の期待を持っている。VWOがホームページの変更をテストした際に明らかになったように、サイズに関わらず、ユーザーはその場所を最初に見る。

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メインの中央のコールトゥアクションボタンを大きくしつつ、ユーザーが無料のトライアルボタンが掲載されていると期待する右上にもボタンを用意した。無料のトライアルを望むユーザーはまずこの場所を見る。その結果、この小さなボタンが3倍以上のクリックをもたらしたのであった。

視覚的な階層を確立するために大きさをいじると、乱雑な状態を作ってしまうリスクがある。SmartWoolのケースでは、画像のサイズを統一し、ページをシンプルにしたところ、ビジター一人当たりの収益が17%アップしていた。

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画像のサイズを変えるとページの視覚的なリズムを崩し、障害を生む。シンプルにしたページは、バラバラ感を取り払い、ページのリズムを取り戻していた。

その他の要素と不釣り合いな画像は別の面でも新たな障害を与えてしまう: 売ろうとする魂胆が丸見えであり、魅力に欠ける。

コピーを長くして、併せて、ボタンを大きくするなら筋が通る。テキストにスペースを与える必要があったからだ。一方、オリジナルのコピーを維持した状態で、ボタンの大きさを変えてしまうと、ユーザーの注目を集める意図があからさまになる。また、押しつけがましくなり、視覚的な魅力が落ちてしまう。

視覚的なデザインによって引き起こされる感情はユーザーの行動に大きなインパクトを与える。失敗例では、ボタン自体に過剰に注目を与えてしまい、ユーザーをうんざりさせてしまった可能性がある。

重要なポイント: コンバージョンと平行してユーザー体験を考慮する

上記の例では、ボタンの大きさの変化によって作り出された視覚階層が、何らかの理由でユーザーに障害をもたらしていた。魅力が下がり、また、バランスを崩してしまったため、ボタンを大きくしたバージョンは失敗したのだ。

従って、ページをデザインする際は、ユーザー体験にとって有益な視覚階層を作りだす必要がある。つまり、期待、視覚的なリズムに注意を払い、総合的なデザインを心掛ける姿勢が求められる。

鉄則の失敗例 #4: コールトゥアクション(CTA)は1つ

CROのエキスパートは、選択肢を多く用意するとユーザーの気を散らすと指摘するかもしれないが、デンマークのショッピングサイトは、買い物かごのすぐに上にCTAを1つ加えることでコンバージョン率を17%アップさせた。

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同様に、Get Responseもセールスのコンバージョンに変化を加えずに、ホームページのメインのCTAの右隣に「FREE Trial」ボタンを 追加するだけで、トライアルの登録数が158%増加していた。

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この鉄則が失敗した理由: 常にトラフィックのターゲットが絞られているわけではない

公正を期するために言っておくが、CTAを一つに限定する鉄則は、通常、ランディングページに当てはまる。ランディングページでは、特定のページから特定のトラフィックが関連性の高いページにもたらされる。これはランディングページの長所だと言える。

しかし、単一のCTAの概念はホームページやサイトの別のコンテンツにも適用されるようになり、一部の企業はユーザーを単一の明確な次のステップに導くことで、ホームページのコンバージョン率を大幅に高めることに成功している

残念ながら、あまりにも大きくスイングしてしまうケースも見られる — つまり、全てのビジターを対象としたページから、すぐに大きく前進し、コンバートする準備が整ったほんの一握りのビジターに対するページへと移そうとする。

サイトのページへのトラフィックは、様々なソースから到着しており、また、Googleのカスタマージャーニーツールが示しているように、業界、規模、そして、地理によって、異なるソースから導かれたトラフィックは、セールスファンネルの異なる段階に位置している可能性がある。

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画像ソース: ConductorGoogle

2つ目のCTAを介して、コンバートする準備が整っていないユーザーもセールスファンネルの次の段階へと進むことが出来るようになる。

上の例では、2つ目のCTAをテキストリンクにすることで、あるいは、控え目な色を用いることで、視覚的なデザインによってCTAとCTAの間に階層を作りだしている。要するに、コンバートする用意が整っているユーザーには次のステップを明確に伝え、その一方で、まだ心構えができていないユーザーにも別の選択肢を用意している。

重要なポイント: ページのソースに応じてコンバージョン戦略を調整する

ページを特定のアクションに集中させ、不要なアイテムを取り払うと、より多くのユーザーを最も望ましいアクションへと導くことが出来るものの、様々なソースからトラフィックが寄せられるページに対しては、ユーザーの大半を引き寄せる上でCTAが一つでは足りない可能性がある

このようなケースでは、重要度の差を作りだす視覚的なスタイルを介して、CTA間で階層を確立させるべきだ。また、ページを作り、トラフィックを導く際は、ソース別のコンバージョンの差を考慮すると良いだろう。

鉄則の失敗例 #5: 人物の写真を利用する

一部のリサーチによると女性の写真
(および赤ちゃんの写真と魅力的な人物の写真)は製品を売る効果があるらしいが、人物の写真を削除し、CTAを変えることでFelix + Irisのコンバージョン率は72%改善された。

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画像ソース

 

この鉄則が失敗した理由: 視覚的な手掛かりが複雑で、気を散らす可能性がある

人間の脳は非常に早いスピードで視覚的な情報を処理する。早さに関しては議論の余地があるが、MITによると、人間はわずか13ミリ秒で視界に入った画像を特定するようだ。また、取り上げられることの多い3Mのレポートでは、人間はテキストと比べて6万倍のスピードで視覚的なデータを処理すると報告されている。

脳に障害を負った患者に関する調査では、人間の顔に反応する特定の経路が脳に存在することが判明しており、また、一部の脳に関するリサーチでは、新生児は無表情およびネガティブな顔の表情よりも好意的な表情を早く処理する点が明らかになっている。

要するに、視覚的な情報 — とりわけ人間の顔の情報 — は注目を引き寄せる効果がある。事実、一部のコンバージョンの専門家はランディングページに掲載する人物の写真を増やし、さらには、異なる人物やムードの写真を試すなどして、成果を挙げている。

しかし、誤った方向に狙いを絞っている場合、説得力は消えてしまう。感情と信憑性が重要ではない場合、顔の写真はビジターの気を散らしてしまう可能性がある。

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上の指標追跡ヒートマップは、顔が注目を集めるセオリーを裏付けているものの、この場合、顔の写真は製品とCTAからビジターの注目を逸らしてしまっている。

次のテストは、マーケッターがユーザーに見てほしい主要なメッセージの方向を見ている写真を用いる、視線による合図の効果を証明している。このテクニックは気を逸らす程度を軽減することは出来るかもしれないが、根拠は明確ではない。

リサーチによると、確かに他の人が見ている方向を見る傾向があるものの、有益と見られる場合のみに用いられるべきであり、自閉症の尺度の違いによって効果はまちまちだ。また、性別、さらには、政治の考え方にも左右される。その上、EyeQuantが実施した指標追跡調査では、視線の手掛かりおよび顔写真は、マーケッターが望むほど効果は高くないことが明らかになっている。

あるコンバージョンテストでは、視線による手掛かりは、効果が相反し、また、CTAを見る好意的な画像が、ユーザーを見る好意的な画像をパフォーマンスの面で上回ったケースもある。

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こういった調査を参考にする限り、視覚的な処理が非常に複雑であり、テストしなければならない点が示されていると言えるだろう。

Felix + Irisの例では、人物の写真はページに対する説得力を後押ししていない。バリュープロポジションおよびCTAは感情と信憑性と関係がないためだ。製品の写真に切り換えた結果、明確になり、気を散らす原因を取り払うことが出来た。

重要なポイント: 適切ではない写真には説得する効果はなく、気を逸らすだけ

人間はテキストよりも画像を遥かに早く処理するため、写真を通じて多くの情報を伝えることが出来る。しかし、よく考えた上で、そして、慎重に用いる必要がある。なぜなら、注目を引き寄せる写真の力を誤って利用すると、ビジターの気を逸らしてしまうためだ。

写真を選ぶ際は、画像が独自のバリュープロポジションを強化するか、あるいは、ビジターの注意を逸らしてしまうかどうか考えてもらいたい。バリュープロポジションにとって感情が大事なら、顔写真は効果的だ。大事ではないなら、製品の写真や情報を示すグラフィックの利用を検討するべきだ。

鉄則の失敗例 #6: フォームを短くする

フォームのデザインに対する鉄則は多いが、その中でも有名なのが、短いフォームはユーザーの抵抗を減らすと言うものだ。しかし、フォームを短くしたところ、コンバージョンが29%落ちてしまったケースがある。

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この鉄則が失敗した理由: 因果関係と相関関係が複雑

短いフォームの鉄則は、行動に対する障害を行動を起こす欲求が超えると、行動が起こされると指摘するFoggの行動モデルをベースにしている。

フォームの入力欄を減らすと、行動を活性化させるはずである。なぜなら、入力欄はユーザーが歩む道の障害物となるためだ。確かに短いフォームは障害の少なさと相関関係があるものの、必ずしも障害を少なくする要因となるとは限らない。

短いフォームを用いると、分かりやすくなる。視覚的にシンプル(入力欄、アイテムが減る)になり、そして、典型的なデザインに近づく(短いフォームは定着しつつある)。シンプルさと典型的さはサイトに関する「予感」を磨く効果がある。

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ビジターはページを短時間で評価するため、この前向きな予感は重要だ。しかし、短いフォームがシンプルで、典型的なフォームとは食い違う場合、この理論は成立しなくなる。

このケースでは、3つのページを1つにまとめ、買い物の流れにおいてユーザーが慣れ親しんでいる順番を排除している。そして、恐らく、見慣れないページを作りだすことで、障害を増やしてしまった可能性がある。

また、複数のページを1つのページに崩したこのケーススタディでは、最終的なフォームの情報量が多くなり、この視覚的な散らかりがネガティブな予感を導き、その結果、コンバージョンが減った可能性がある。

重要な選択肢を少なくすることで、フォームを短くした結果、障害を増やしてしまうケースもある。あるテストでは、入力欄を1つ削るだけでコンバージョン率が40%も落ちたことが明らかになっている。

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このシナリオでは、オリジナル版に加えた唯一の変更は、望む購読期間を選択するドロップダウウンを削除しただけであった。この選択肢がなくなっただけでコンバージョン率は大幅に下がってしまったのだ。

重要なポイント: フォームの入力欄は必ずしも障害を生むわけではない

障害が発生する要因を単純に入力欄の数に限定することは出来ない — ニーズを満たす方法を容易に、そして、早くユーザーに理解してもらうことが肝要だ。ユーザーが求めている主なオプションが存在しない場合、あるいは、複雑、もしくは、見慣れたオプションと異なる場合、コンバージョンは下がってしまう。

フォームを作成する際は、ユーザーに相談し、異なるオプションを試して最も分かりやすいフォーム、つまり、最も典型的でシンプルなフォームを作るべきだ。

鉄則の失敗例 #7: ページを短くする

フォームを短くする鉄則と同じく、大勢のコンバージョンの専門家が、元来、ページは短い方が良いと信じている。しかし、初期のMoz(有名なSEOサイト)では大幅に長いページがコンバージョン率を50%アップさせていた。Crazy Eggでも同じ現象が起き、ページを大幅に長くすることで、なんとコンバージョン率が363%も増加していた。

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この鉄則が失敗した理由: 説明を多く必要とする製品もある

インターネットユーザーは読むのではなく、ざっと目を通す傾向がある。その結果、ページが短ければ、早く吸収することが出来ると言う常識が定着した。そのため、短いページの方が長いページよりもコンバートしやすいと言う理論が成立する。

しかし、実際には、ページにとっての理想的な長さはそれほど単純ではない。なぜなら、ユーザーを説得するまでにかかる時間は、認識の度合い、製品の複雑さ、そして、価格によって異なるためだ。

ページの長さは、ユーザーの認識度を反映している必要がある – 製品、または、解決する問題のことをよく知らないユーザーはより多くの情報を必要とするため、必然的にページは長くなる。一方、製品を熟知し、買いたい衝動に駆られているユーザーに対しては、それほど入念に説得を行う必要はない。

Mozの例でも、CrazyEggの例でも、初期において長いランディングページはコンバージョン率をアップさせていた。初期の顧客は認識度が低かったため、コンバートする前により多くの背景を把握しておく必要があったのだろう。

このアイデアを基に、CrazyEggは数年後にページの最適化を実施し、現在、短いバージョンをテストしている。

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このテストでは、コンバージョン率を13%引き上げたバージョン D(一番右)が最も良い成績を収めた。このブランドは息が長く、製品に詳しいビジターが増え、買うべき理由を長々と説明する必要がなくなった。

価格と製品の複雑さもまたセールスページの長さに影響を与える。単純に「より複雑で、より高額な製品は、判断を下すための情報はより多く求められる」。

また、ブランドもまた判断にインパクトをもたらす — 購入の決定にブランドロイヤリティが大きな役割を担っている業界は、短いページに向いていると考えられる。McKinsey & Companyも指摘しているように、各段階での購入の割合を複雑さと価格のみをベースに割り振ることは出来ない。

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自動車業界では、たとえ製品が複雑であり、高価であっても、消費者の大半はセールスファンネルの早い段階で製品を購入していた。自動車保険の場合、消費者は時間をかけて様々な製品を比較していた。

一部の複雑な製品に対しては、消費者はブランドに頼って近道をしている可能性がある。つまり、この場合短いページが有効に働くと考えられる。

消費者がどのぐらいの量の情報を必要としているのかを解明するには、認識、価格、ブランドのロイヤリティ、さらには、層(店舗で製品を確認した後、オンラインで購入するタイプは女性よりも男性に多い)、季節性(休暇シーズンの買い物客はお買い得に敏感)の複雑な組み合わせを理解しなければならない。

重要なポイント: 必要とされるコンテンツと長さを合わせる

ページの長さはコミュニケーションの有効性を判断する目安には向いていない。MozやCrazy Eggの例に反映されているように、より多くの情報を求めているユーザーは短いページではコンバートすることが出来ない。

簡潔により多くの情報を伝えることが出来れば最高だが、簡潔なページで多くの情報を伝えられないケースもある。同じように、長いページでも少ない情報しか伝えることが出来ない可能性もある。真剣に精査する度合いが高い場合、より多くの情報が求められると言える。

そこで、ページの長さにばかり気を取られるのではなく、何を伝えようとしているのか、そして、その情報をどうすれば明確に伝えることが出来るのかを本気で考えてみよう — 場合によっては、長いページが必要とされる可能性もある。

鉄則の失敗例 #8: CTAを上半分に掲載する

インターネットのユーザーはスクロールしないと言う説が一般的だが、CTAを下半分に動かしたところ、コンバージョン率が304%もアップしたサイトが存在する。

 

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この鉄則が失敗した理由: ユーザーは実際にはスクロールしている

「上半分」理論は新聞紙を発端としており、今でも上半分に注目の80%が注がれている

確かにユーザーは上半分に注目していても、行動を起こす準備が整っていないケースもある。行動を起こす動機が存在しないなら、CTAはきっかけとして有効に働かない。

「顧客候補の意思決定プロセスを最も効果的に補う場所にCTAを配置するべきだ」 — マイケル・アーガード: ContentVerve

ページの長さに関するポイントと共通することだが、アーガードは「製品/提案の複雑さとCTAの理想的な配置の」相関関係を調査し、複雑な製品の場合、下半分のCTAの方がコンバートすると報告している。

ページの長さと同じように、理想的なCTAの配置は、製品と問題の認識度、そして、ブランドと業界に左右される可能性が高い。この調査のケースと同様に、ユーザーがより多くの情報を必要としている場合、CTAを低い位置に配置するとプラスに働くことがある。

CTAをページの低い位置に掲載すると、直線的なAIDAのプロセスを辿る時間をユーザーに与え、購入するよう説得することが出来る。

image00この画像は鉄則の失敗例を説明するために掲載している。幾つも欠点があるので、単純にこのレイアウトをコピーするべきではない。

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この直線的な説得のプロセスを用いて、最後のきっかけに導きながら、買い手のモチベーションを高めることが出来る。

コンテンツを下半分に移すと、上半分をスッキリさせる効果もある。その結果、より明確になり、第一印象を改善し、コンバージョンを増やす効果が見込める。

しかし、この鉄則の失敗はユーザーの行動における変化に起因している可能性もある。現代のユーザーはスクロールに慣れ、スクロールすることが当たり前になっている。

頻繁に言及される先程の80%のスタッツは、注目に焦点を絞ったNielson Norman Groupの調査結果で報告されているものだが、同社はスクロールが改ページよりも効果的であり、また、スクロールさせるように作られたページは実際にユーザーをページの下へと導くとも指摘している。

別のデータでは、ユーザーは76%の確率で少なくとも多少スクロールし、22%の確率で一番下までスクロールすることが明らかになっている。一番下まで到達したユーザーがわざわざ上までスクロールし直して、CTAボタンをクリックする可能性は極めて低い。

重要なポイント: 説得の流れにフィットする場所にCTAを掲載する

鉄則に従うよりも、情報の流れを考慮し、コンバートする前にどれぐらいの量のコンテンツを必要としているのかをテストして、その結果に応じてCTAを配置するべきだ。

結論: 相関関係の存在

コンバージョン最適化の鉄則は、大方、大半のユーザーにおいて、多くのページで有効に働く便利な近道に過ぎない。既存のデータがない、もしくは、意味のあるテストを実施する上で必要なトラフィックを持ち合わせていないサイトにとっては、良い出発点となる。

しかし、鉄則が必ずしもそのページで、そのユーザーに対して、そして、その期間において効果を発揮するとは限らない — また、たとえ効果があったとしても、他のアプローチの方がより高い効果をもたらす可能性もある。

闇雲に鉄則に従うのではなく、鉄則を生み出した説得心理を考慮し、以下の点に注意してもらいたい:

  1. スライダーはページを見にくくしてしまうことが多い → ページの見やすさを保ち、気を散らすアイテムは置かない
  2. トラストシールは信頼度を高める → 信頼できるサイトを作ろう
  3. 大きなボタンは注目を集める → 次のステップをユーザー自身が解明しなければならない状況は好ましくない
  4. CTAを1つだけ用いると次に取る行動が明確になる → 視覚的な階層を用いて、次のステップが目立つようにデザインしよう
  5. 人物の写真は目立ち、感情を表現する効果がある → 適切な訴求力(感情、論理、信頼)にユーザーの注目を集めよう
  6. 短いフォームは障害を減らす → 分かりやすいフォームを用意しよう
  7. 短いページは消化しやすい → 飛ばし読みすることが可能な、分かりやすいページを作ろう
  8. 上半分のCTAは視界に入りやすい → CTAを目立たせ、ページの流れにおいて最も妥当な場所に配置しよう

メインの画像のソース


この記事は、ConversionXLに掲載された「When Conversion Optimization Best Practices Fail」を翻訳した内容です。

どれも事例ベースだけに説得力がありますね。鉄板ルールであっても、最後に説明されているように、それが持つ意味を深く考えた上で、時には鉄板ルールにチャレンジしてでもコンバージョン最適化に取り組みたいところです。テストを繰り返させるのがウェブの強みなわけですし、時には常識を越えてこそ真のグロースハックを極められる?! — SEO Japan

2014年に起こったソーシャルメディアのトレンド Top 10

2015年を迎えるにあたって、2014年に米国で起こったソーシャルメディアの代表的なトレンドを再確認してみませんか?その多くは実際に日本でも起こり、またこれから起こるであろうものかもしれません。 — SEO Japan

マーケッターなら、ソーシャルメディアを無視することは出来ない。

Mad Men(広告業界をテーマに掲げたアメリカの人気ドラマ)の理論に従い、ターゲットのオーディエンスがいるネットワークに姿を現す必要がある。

eMarketerによると、アメリカの成人は1日に1時間以上ソーシャルメディアのコンテンツの吸収に時間を割いている。

Time Spent with Social Media per Day - eMarketer


2014年版 ソーシャルメディアに起こったトレンド Top 10

今回の投稿では、2014年のソーシャルメディアにおける10点の重要なトレンド、および、ソーシャルメディアプラットフォームの利用を改善するための実用的な戦略を紹介していく(ついでに、ソーシャルメディアで失敗するパターンも確認しておこう)。

Top 10 social media highlights of 2014


1. ソーシャルメディアが成果をもたらすことが出来る点を重役がいまだに納得していない。

これは会社にとって事業を左右する問題だが、直接的な成果を確認しない状態で、ソーシャルメディアのアクティビティに資金を投じている企業は多い。

ソーシャルメディアでの交流が、購入ファンネルの中間地点の領域にインパクトを与えることが、成果を確認しにくい要因の一つに挙げられる。

Convertro_SocialMedia_report 2014-2


マーケティングとの関わり合い:

マーケッターは、ソーシャルメディアのアクティビティを計測することが出来る環境を作り出す必要がある。Inboundマーケティングリサーチ 2014年版でHubspotが指摘しているように、ROIを計測する試みを行うだけで、成果が改善される。

Measure COntent Marketing ROI-Hubspot state of inbound 2014


実用的なソーシャルメディア戦略:

  • コールトゥアクションを盛り込む明示および暗示によるコールトゥアクションを利用しよう。少なくとも、ソーシャルメディアで幅広くコンテンツをシェアしてもらえるように促すべきだ。
  • ソーシャルメディアに投稿するコンテンツのブランディングを改善する。 全ての領域においてブランディングを実施する必要がある。ターゲットのオーディエンスには、ロゴがない状態であっても、自分の会社のコンテンツである点を理解してもらわなければならない。

2. 企業はソーシャルメディアの利用を拡大し、マーケティングの枠組みを超えて参加している。

全従業員の力を活用し、ソーシャルメディアの接触範囲を最大限まで拡大しよう。数名の主要な従業員のみに依存するべきではない。

マーケティングとの関わり合い:

ソーシャルメディアへの参加を、ソーシャルメディア部門やマーケティング部門の数名の従業員に限定するべきではない。また、ソーシャルメディアに詳しい大学生を雇えば済むような話でもない。会社のイメージとブランドが左右されるためだ。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • ソーシャルメディアガイドラインを見直す。 従業員による会社に関する発言の内容を定めよう。簡潔なルールを決めるべきだ。例えば、世界的な製薬会社のRocheは従業員向けに14点のソーシャルメディアガイドラインを策定している。
  • ソーシャルメディアガイドラインを全従業員に配信する。 全ての従業員が会社のハンドブックを読んでいるわけではない。少なくとも1年に1度はコピーを提供すると良いだろう。
  • 従業員を教育し、ソーシャルメディアに参加させ、目標達成に貢献させる。 ソーシャルメディアでコンテンツを広め、範囲を拡大するために必要なツールと助けを従業員に与えるべきだ(ちなみに、弊社はトレーニングをサービスとして提供しているので検討してもらいたい)。

3. ウェブサイトへのトラフィックをもたらす手段として、ソーシャルメディアのシェアが検索を上回る。

2014年、ソーシャルメディアのシェアはトラフィックの源としての重要度を増し、マーケットシェアを検索から奪っていた。


Maximize social sharing - Shareaholic chart


マーケティングとの関わり合い:

成果を最大限に高めるため、コンテンツの配信を補う総合的なソーシャルシェア計画を用意するべきだ。

と言っても、SEOの取り組みは継続する必要がある。得られるトラフィックは少なくなるが、今後もトラフィックをもたらしてくれるためだ。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • ソーシャルメディアでのシェアを考慮して全てのコンテンツを最適化する。 全てのコンテンツが最大限のチャンスを得られるように工夫する(ソーシャルシェアに関する見解とコツをこの記事で確認しておこう)。
  • ソーシャルメディアネットワークごとにソーシャルメディアのコンテンツを調整する。 こうすると、各ネットワークで大勢のオーディエンスに接触することが可能になる。
  • 全てのコンテンツでソーシャルシェアが可能な状態にする。 「このページを印刷する」や「この記事をEメールで送信する」等の若干見過ごされがちなオプションも活用してもらいたい。

4. Facebookによる動画の配信がYouTubeを上回った。

動画視聴のカウントに対するFacebookの基準は、YouTubeと比べると大雑把だが、このトレンドは、とりわけYouTubeがリードしていた広告の機会、および、販売の力において注目する価値が大いにある。また、YouTubeがGoogleに次いで2番目に規模の大きい検索エンジンである事実を見逃さないでもらいたい。


Facebook video vs YouTube Video 2014


マーケティングとの関わり合い:

動画は視覚的なコンテンツとして2015年のソーシャルメディア計画およびコンテンツマーケティング計画において欠かせないアイテムだと言える(ついでに動画コンテンツクリエイターになる10のコツを確認しておこう)。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • 動画を2015年の編集カレンダーに盛り込む。 ジェイ・ベール(著名なコンサルタント)のような定期的な動画番組、あるいは、製品を使い方を説明する動画を試してみよう。
  • Instagramの動画やVine等の短時間の動画の力を試す。 大勢のミレニアム世代をオーディエンスに抱えている場合、特に重要だ。

5. ソーシャルメディアのコンテンツファンネルを埋めるために写真が用いられる。

昨年、写真(およびその他の視覚的なコンテンツ)はソーシャルメディアで注目を勝ち取っていた。その中でも特に目立ったのはInstagramだ。

マーケティングとの関わり合い:

オーディエンスが別の被写体を撮影している際、ブランドはどのように映っているのか考えてみよう。つまり、他の人の写真の背景に製品が紛れ込んでいる場合、どのように見えているのかチェックしておくと良い。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • 従業員と顧客に製品を撮影するよう促す。 店舗で写真を撮影する領域を設ける、あるいは、自社サイトで顧客に写真をシェアしてもらう手が考えられる。
  • 適切な場合、ハッシュタグを用いたキャンペーンを実施する。 店舗や見本市で実行すると面白いかもしれない。

6. LinkedIn パブリッシングがプラットフォームを公開する。

LinkedInは、企業および様々な業界のエキスパートに対して、使い勝手が良いコンテンツプラットフォームを提供している(LinkedIn パブリッシングの使い方に関してはこの記事を参考にしてもらいたい)。

(SlideShare(毎月6000万名のエキスパートがアクセスする便利な視覚コンテンツプラットフォーム)をLinkedInが所有している点を覚えておこう。昨年、SlideShareのブログによると、このサイトは44億ビュー & 420万アップロードを達成したようだ)。

マーケティングとの関わり合い:

マーケッター、および、企業はLinkedInに姿を現し、参加する必要がある。マサチューセッツダートマス大学の調査によると、Inc.トップ 500の企業は数あるソーシャルメディアの中でLinkedInのパワーをとりわけ活用している傾向が見られる。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • プラットフォームを限定した編集カレンダーを作り、LinkedIn パブリッシングを活用する。 気が向いた時だけ投稿するのではなく、編集カレンダーに盛り込んでおくべきだ。
  • LinkedInで従業員にスポットライトを当てる。 優秀な人材の流出を危惧するのではなく、このビジネスメインのプラットフォームで会社の素晴らしさをアピールしよう。
  • 従業員が前に進むことが出来るように支援する。 従業員を支援すると、転職されてしまうと憂慮する方もいるかもしれないが、現実には仕事に反映される。

7. 引き続きPinterestがセールスを呼び込む。

Pinterestはカウチコマースの筆頭格だ。スタイル、装飾、料理において助けが必要な時、消費者はPinterestを頼りにする。

マーケティングとの関わり合い:

Pinterestはその他のソーシャルメディアプラットフォームよりも多くの金銭的な価値をもたらすことが調査によって判明している。

また、Pinterestで自社のコンテンツをキュレートする取り組みはトラフィックをサイトにもたらす効果もある。昨年の夏、BuzzFeedがしきりにケーススタディで取り上げられていた。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • 主要なコンテンツの領域でボードを作成する。 Pinterestで画像やチャートを投稿し、コンテンツへの新たな経路を読者候補に与えよう。
  • Pinterestで価格設定のパワーを活用する。 メーリングリストを購読していない顧客にも価格の変更を知ってもらうことが可能だ。
  • 販売期間が終わった製品やスタイルのページを残しておく。Pinterestのトラフィックを現行の製品に導く効果が見込める。

8. アルゴリズムに変更が加えられてもFacebookは今後も必要。

ビジネスの種類に関わらず、Facebookは今もソーシャルメディアにおいて最も重要なサイトである。分かりきっていることだが、繰り返す価値はある。

マーケティングとの関わり合い:

Facebookの自然(無料)の接触範囲は今後も狭まっていく。その結果、広告によるサポートが必要になる。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • Facebookで存在をアピールする。 Facebookの広範な接触範囲を軽視するべきではない。
  • コンテンツとエンゲージメントをユーザーのニーズに合わせる。ただし、Facebookの投稿の寿命が短い点を理解しておこう。
  • ターゲットを絞ったFacebook広告をテストする。 投稿をパワーアップさせるだけでなく、カスタムオーディエンスを活用しよう。

9. Google+の効果は控え目。

Google+の強みはGoogleファミリーの一員である点だ。

マーケティングとの関わり合い:

この利用されることが少ないソーシャルネットワークの効果を強化する方法を学ぼう。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • 会社に人間味を与える。 Google ハングアウトを利用すると良い。

10. Twitterはリードとセールスの増加に貢献するものの、自動的にソーシャルシェアをするだけでは不十分。

マーケティングとの関わり合い:

ソーシャルネットワーク全般に言えることだが、成果を出すためには、Twitterでも狙いを絞ったソーシャルメディア戦略が必要となる(Twitterのアクティビティを成功に導く27点のアドバイスを参考にしよう)。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • Twitterのプロフィールを強化して、注目を集める。 効果的な写真を使い、適切なサイトに向かうリンクを張る。
  • 写真を盛り込む。 Twitterによると写真を使うとRTが35%増加するようだ(その他のRTを増やすアドバイスをこの記事で16点紹介しているので参考にしよう)。

 

結論: ソーシャルメディアプラットフォームは今後も進化を続け、マーケッターと企業に新たな機会をもたらす。

2015年以降は、各種のネットワークを組み合わせ、各ネットワークの性質とオーディエンスを考慮してコンテンツと交流を調整していく必要がありそうだ。

2014年のソーシャルメディアのトレンドの中で、とりわけ重要だったトレンドは何だろうか?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Top 10 Social Media Highlights of 2014 (Charts)」を翻訳した内容です。

LinkedInは動画回り以外は現状の日本でもかなり共有できる内容だったのではと思います。SEO Japan的にはソーシャルが検索以上の集客効果を及ぼす点は無視できないですけどね。実際、特にサイトを立ち上げた段階&1~2年かけてコンテンツを蓄積し、サイトのオーソリティを十分に構築するまでは、特に情報発信系のサイトであれば、ソーシャル経由のトラフィックが検索経由のトラフィックを上回ることは普通にあると思います。逆にいえば、新しいサイトを始めた人が最初の集客トレンドから「SEOは終わった。ソーシャルだけでいい!」と振り切ってしまうこと危険性もありそうで怖いですが、そこにSEOのノウハウをプラスすることで集客を最大化できる可能性も是非忘れないでいただきたいです。 — SEO Japan

2014年に話題を集めたVine作品25本を一挙公開

Instagramの人気が日本でも激増中ですが、写真に加え動画も今年は日本でもさらにブレイクする予感はあります。YouTubeもありますが、気軽に動画を楽しめるプラットフォームといえばVine。既に日本でも若者を中心にVineユーザーが増えているようですが、今回は英語圏のVineから昨年投稿され話題を集めた人気作品&名作を一挙25作品紹介します。Vineの活用方法のヒントに是非。 — SEO Japan

2013年も優れたVine動画を集める作業を行ったが、今年は昨年よりも遥かに選出作業に苦労した。昨年以来、奇妙で、面白いVineの世界は様々な方向に拡大を続け、奇抜なユーザー、新進気鋭のミュージシャン、そして、有名なアーティストが、このユニークなフォーマットから続々と誕生している。

2013年にリリースされたInstagramの動画機能により、Twitterが運営するこの生まれたばかりの動画シェアサービスは、年を越せるかどうかさえも危ぶまれていた。 しかし、その後、Vineは順調に成長し、メジャーなサービスとして定着していくのであった。Vine生まれのセレブは映画のイベントに招待されるようになった。Vineで頭角を現したアニメ製作者を含む視覚コンテンツの才能豊かなユーザーは、大手企業の広告を作り、そして、メジャーな映画祭はこの6秒間のメディアを盛り込むようになった。

また、Vineは画期的な機能を幾つも導入した。その中でも、ループカウント(人気の新しい判断基準)、Vine カメラ(動画のインポートを可能にする)、そして、Vineのユーザーではなくてもウェブサイトにアクセスすることを可能にしたアップデートは、とりわけ好評を得ていた。

今回集めた作品は、今年特に目立った作品である(順番に意味はない)。選出基準においては、視覚的な素晴らしさ、そして、複雑さに重点を置いた。しかし、その他にも素晴らしい作品が多数Vineでは作られており、マルコ・ミーキンスブリタニー・ファーランナッシュ・グリアージャローム・ジャールニコラス・メガリスアダム・ゴールドバーグ等のパワーユーザーの作品を忘れずにチェックしておくことを薦める。

1. 9ヶ月間を追ったVine動画

イアン・パジャム は出産の奇跡を短くまとめた。

2. Ford、マスタングのCM


ジェスト・アメス(Vineで人気の高いアニメ製作者)が、Ford ヨーロッパのCMの中で玩具の世界に命を吹き込んだ。

3. アルファベットの冒険


Mashable チャレンジにVine動画のプロ、Pinotが提出した作品。このチャレンジでは、絵や文字に息吹を与える作品を募集していた。

4. 進化するコンテンツのシェア


マリス・ジョーンズはポラロイドからソーシャルメディアに至るまでの写真共有の歴史を追った。

5. フルーツマジック


ストップモーションの天才、BetterOffRedは、小さな物体ばかりを使った複雑な作品を得意にしている。

6. タイプライターを使いこなすスヌーピー


工作用紙に息吹を与えることに関しては、Khoaの右に出る者はいない。

7. #drone


Totalsuccessはテクニカラーの色合いとモノトーンのコントラストを用いて、この魅力的なVine動画を作成した。

7. 想像力を解き放とう


ブルーノ・ベーガロによる名作。

8. 空を舞う少女


Vine動画のパイオニアの一人、視覚芸術家のミーガン・シグノリが作成した動画。

9. 鏡複写機


Tropvineコンテストで優勝した作品。Tee Ken Ngは紙とコピー機を独創的に用いてこの作品を完成させた。

10. ノッポに勝つ方法

Vineのスター、ルディー・マンクーソは、背が低いこと、そして、ヒスパニック等のトピックをコメディーと音楽の才能で表現している。

11. ファーガソンの暴動の裏では


マイケル・カルフーンはファーガソンの街で行われた様々な抗議活動を撮影した。四六時中流れていたニュースでは放映されなかった深いシーンもカメラに収められていた。

12. 母の車


今年の夏、イギリスのティーン、ティシュ・シモンズは、母の車を運転する模様をVineで公開したところ、なぜかバイラル化した。その後、この動画のパロディーとミームが続出した。

13. 薬物依存症


ジェシカ・ハーモンは薬物依存の恐ろしいサイクル — 預金の引き出し、パニック、痛み、繰り返し — を6秒間の動画に見事にまとめた。このVine作品は今年のトライベッカ映画祭の一環として行われた#6secondfilmsのドラマ部門で優勝した。

14. 3D自分撮り


Tee Ken Ngは自分撮りに新たな次元を加えた。

15. 「ラップ」ダンサー


@yelldesignの設立者、マット・ウィリスは、トライベッカ映画祭のアニメ部門をこのトルティーヤを使ったダジャレで制した。

16. テレポートできて良かった


ローレンス・ベッカーによる奇抜なエンドレスループ作品。.

17. シボレーの広告


Khoaが作成したこの6秒間のシボレーの広告には多くのアクティビティが詰め込まれている。

18. リアルテーブルテニス


こちらも@yelldesignの作品。このVine動画は、全豪オープンのために作られた。

19. 前向きなシルビオ


アルバート・バーニーはこの作品でトライベッカ映画祭のコメディ部門を制した。大好きなマグカップを割ってしまったことで起きる出来事が描かれている。

20. ビンテージ版Tinder


アリー・ハンドリーが新感覚出会いアプリのTinderを伝統的な視点でとらえた作品。

21. あいつの身体を借りよう

22. おまわりさん …


Kin Bach(バッチと発音する)の名でVineユーザーに知られているアンドリュー・バチェラーは、コメディー作品のカリスマである。同じく有名なVinerのルディー・マンクーソと手を組んだこの作品は、2500万ループ回近く再生されている。(注意: この動画には不適切な言葉が使われている)。

23. グアカモーレの作り方


ミーガン・シグノリが、グアカモーレの作り方ハイスピードで撮影した。レシピとしても使えそうだ。

24. ナッツ


イアン・パジャムはストップモーションを駆使して、ぬいぐるみのネズミに命を与えた。

25. モンペリエ観光


この作品からも分かるように、ディラン・ブラウは低速度撮影の天才である。


この記事は、Mashableに掲載された「The 25 best Vines of 2014」を翻訳した内容です。Copyright reference no. 110250.

どれもなんとなく魅入ってしまう作品ばかりでした。日本人が得意そうなジャンルが気もするのですが、今後日本からも世界に羽ばたくVine作品が登場するのでしょうか。企業の活用方法としても当たりはずれは大きそうですが、アイデア次第で使い道は色々とありそうです。 — SEO Japan

InstagramがTwitterよりも強い理由

昨年末、Instagramの月間アクティブユーザー数が3億人とTwitterを超えたことが大きな話題となりました。日本でも若い女性を中心に利用者が急増しているようですが、今回はMashableによるTwitterにないInstagramに強さを分析した記事を。Instagramを活用したマーケティングを考えている方も増えだしていると思いますが、何かヒントがあるかも? — SEO Japan

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画像: Flickr Jose Moutinho

現在、私のInstagramのフィードには、公共の交通機関でクリスマスツリーの隣に何気なく座っている男性を撮影した友達の写真が掲載されている。

この写真には「Low carbon Xmas shopping」(低炭素なクリスマスの買い物)と言うキャプションが与えられている。また、手作りの御馳走のバッグを持つ可愛い犬の写真、さらに、ファインディング・ニモ調のドラッグレース仕様のMiataの写真もアップされている。

さらにスワイプしていくと、香港の抗議活動、雪が舞い散るニューヨーク、サン・バルテルミー島の青い海、そして、ウィーンの美術館に飾られた素晴らしい絵画作品を見ることが出来る。

水曜日に行われたInstagramの大きな発表 — 月間アクティブユーザーが3億名を超え、Twitterが報告した2億8400万名(最新のデータ)を上回った — について考える際は、このコンテンツの多様性を忘れてはならない。

Twitterのスタッツは少し前のものであり、次の四半期の発表では、Twitterも3億越えを宣言する可能性がある。それにしても、Instagramのアクティブユーザーの増加ペースは目を見張るものがある — 今年の3月に2億名に達したばかりであった — 一方のTwitterのユーザーの増加は横ばいの状態が続いている。勝者がどちらなのかは誰でも分かる。

奇妙にも、InstagramよりもTwitterの方がメディアに取り上げられる回数は圧倒的に多い。ニュースや雑誌は視聴者(読者)にツイートの投稿をしきりに呼び掛けているが、Instagramを投稿しろとは滅多に言わない。ただし、日常的な会話においては異なる現象が起きている可能性はある。それでも、妥当な主張であれ、反対意見であれ、ツイートの投稿を要請する際は、拡散に値する張りつめた会話を交わしていると推測する。一方、Instagramへの投稿に関しては、どうでもいい自分撮り写真や食べ物の写真を思い起こさせる。

それでは、なぜTwitterはハイペースでユーザーを増やすことが出来ないのだろうか?Instagramは、Facebookに買収されたことで、Facebookが抱える13億5000万名のユーザーに接触することが出来る点が理由に挙げられるかもしれない。しかし、それが正しかったとしても — ただし、FacebookはInstagramの利用を薦めていない — 毎月毎月アクティブに利用するユーザーが増えている理由にはならない。

再び私はInstagramのフィードを確認した。すると、そこに答えがハッキリと出ていた。InstagramはTwitterの良い点 — 即時性、国際的な面、ユーモア、個人的なつながり、誰でもフォローすることが出来る環境 — を全て兼ね備えた唯一のサービスである(この点に関してはFacebookも敵わない)。そして、悪い点はほとんど吸収していない。

私がこき使っているTwitterのフィードには、おきまりの問題が存在する — 雑音ばかりで、大事な情報が少ない。と言っても、どうでもいいユーザーをフォローしているわけでもなければ、フォローするユーザーの意見に無関心なわけでもない。反対に、私は関心を持ち過ぎているくらいであり、辛辣なコメント、大量のリンク、急を要する議論に吸い込まれている。何時間もTwitterに時間を費やし、ふと気づくと、笑い、楽しみ、学び、そして、国家に関する議論に参加している。しかし、犠牲も払っている。

Twitterのタイムラインをスクロールすると、少し不愉快な気分になることがよくある — Twitter大好き人間としては、認めたくない感情だ。ニュース記事を読んでいて鬱な気分になる時のような気分を味わうこともある。そして、注意力の欠陥が高まり、最後まで考えなくなっているのでは、あるいは、読むのが早すぎる、もしくは、大声を出すのが早すぎるのではないかと感じることもある。Twitterのユーザー達は、RT可能な皮肉なストーリーを求めて、深い真実には目を瞑る知ったかぶりに成り下がってしまっている。

何気ない不当な行為に遭遇し、Twitterのセッションを怒って終わらせることがある。そもそも、この行為を拡大することを、Twitterは得意にしている気がする。私のTwitterのフィードで水曜日に何度も現れたストーリーが良い例だ– どうやら、ハーバード大学の准教授が、4ドル多く請求されたと思い、地元の中国料理店に常軌を逸したEメールを送ったようだ。

この准教授に対する批判が後を絶たなかった。バカバカしいストーリーを見つけ、何度もシェアされていることに気づくと、追い打ちを掛ける心理が働く。的を射ている意見であったとしても、集団で袋ただきにするようなものであり、不快な気分になる。

しかし、Instagramを使うと気分が晴れる。友達の作品や見知らぬ才能あふれる人達の作品が飾られた、ミニチュアアートの美術館を訪れたような気分を味わえる。このアプリには — ウェブ版ではいまだに写真を投稿することが出来ないため、基本的にアプリ以外の何ものでもない — 適切に作品を見て、考えをまとめる時間がある。投稿する側もある程度時間を割いて各作品を投稿しており、同程度の意図が存在する。Instagramには、Twitterのような大混乱は起きない。対応可能な量であり、1日に2、3回チェックすれば、フィード内の写真を全て見ることが可能だ。

アクティブユーザーの人数を考慮すれば、このレースの勝者を予想するのは簡単だ。Twitterがここ2、3年で写真サービスとして立て直す努力をしていた点を考慮すると、同社は、この日がやって来るのは昔から分かっていたはずだ。

Twitterは埋め込み写真を強制し(いまだにサイトでオプトアウトすることが認められていない)、大量の写真フィルターを押し付け、アプリではテキストよりも写真を優先するようになった(「投稿」をタップすると最初に写真のストリームが表示されるようになったのは随分と昔のことだ)。

Twitterは写真の投稿に関しては、Instagramよりも有利であったはずだ。正方形のボックスの制限はなく、どんな縦横比でも写真を投稿することが出来る。、また、両社の間に2年前に生じた対立がいまだに解決されていないため、Instagramの写真はTwitterでは適切に表示されない。

この制限によってInstagramの成長は遅くなっただろうか?全く遅くなっていない。ユーザーは、正方形のボックスによる作品の縮小をあまり重視せず、それよりも有利になるように利用する方法を見出しているように思える。このボックスによりユーザーは構図を考える必要があるだけでなく、写真のストリームが統一される効果もある。条件が全く同じ状態であり、Instagramに投稿される写真のピクセル数は全て同じである。

一方、Twitterは、反時系列に表示される煩わしい問題を抱えている。ただし、あらゆるアップデートからTwitter自身がこの方針を後悔していることが感じられる。好きなだけ調整することが出来ても、ツイートの大半が写真を伴うレベルに達する日は永遠にやって来ないだろう。Twitterは基本的にワードベースのメディア、つまり、ニュースサイトなのだ。

ただし、悲観する必要はない。Twitterはリアルタイムのニュースと会話(胸を張ってもよい領域)については、他のサービスを圧倒している。Twitterは八方美人にはなれない。ソーシャルネットワークはInstagramの台頭を警鐘として受け取り、ユーザーの人数ではなく、ユーザーの利用にもっと力を入れるべきである。Pinterestのようなサービスの取り組みを見習ってもらいたい。

Instagramは9ヶ月間でユーザーベースを50%増加させ、破竹の勢いで成長しており、Facebookが7億6800万ドルを投じた判断は正しかったことを証明している。Instagramは誰もが夢中になる美術館のようなアプリだと言えるのではないだろうか。

このストーリーに何か付け加えることがあるなら、コメント欄で発表してもらいたい。

この記事は、Mashableに掲載された「Instagram’s nice factor is key to its victory over Twitter」を翻訳した内容です。Copyright reference no. 110250.

Mashableということで期待してしまいましたが、書かれている内容は、個人的な印象にすぎませんし、フォロワーの選び方の問題の気もしますが、確かにInstagramのフィードに出てくる綺麗な写真を見て何となく気持ちが明るくなる気持ちはわからなくはないです。後は写真ベースで会話できることで、Twitter以上に簡単に国際交流できる面は確かにあるように思います。What’s Upといい、Instagramといい、Facebookの買収したサービスは順調に成長を続けているようですが、将来的にどのように統合していくのか気になるところです。当面、サービスとしては個別運営していきそうな流れでもありますが、裏側で何か関連させていくのでしょうかね?Twitterの逆襲も含めて、今後の進化が見逃せません。 — SEO Japan

知っていると得するソーシャルメディア関連調査データ

コンテンツマーケティング時代に検索エンジンと並んで、いや時にはそれ以上に重要なのがソーシャルメディアの存在。私も自社運営サイトで日々コンテンツマーケティングを実践していますが、時には検索エンジン以上の集客をもたらしてくれることも多い、貴重なチャンネルとなっています。今回は、ソーシャルメディアに関する様々な調査データから、ちょっと気になる内容とそれに対する対策をまとめた記事を。英語圏のデータですが、日本でも参考になる点が多そうです。 — SEO Japan


12 Mind-Blowing Social Media Metrics Facts
重要な事業目標の達成において、ソーシャルメディアのパフォーマンスを計測する取り組みは、マーケティングの効果を証明する上で欠かせない。この取り組みを行わない状態では、予算と人材を増やしてもらうことも、そして、(敢えて言っておくが)自分自身の仕事を守ることも難しくなる。

ソーシャルメディアのエンゲージメント(シェアやコメント等、参加を介した交流)と成果をもたらす取り組みの間には「ズレ」が存在する。このズレを理解するため、まずは次の3点の指標について考えてもらいたい:

  1. eMarketerによる推測では、ビジネスの89%は2015年中にマーケティング目的でソーシャルメディアを利用するようだ。ビジネスによるソーシャルビジネスの利用は定着しており、会社の事業計画に組み込まれていることが多い。ただし、ソーシャルメディアが目標達成にどのように貢献しているかを企業が正確に計測している、と早とちりしないでもらいたい。

    US Firms Using Social Media For Marketing-eMarketer-2014-1


  2. Hootsuiteが実施したSocial Business Benchmark調査によると、回答者の88%は競争に参加する上でソーシャルメディアを重要視しているようだ。要するに、たとえ収益にどのような影響を与えているかどうか分からなくても、少なくとも、競合者に置いてきぼりを食らわないために、ソーシャルメディアを利用する必要があると考えている。
  3. Useful Social Mediaが実施したThe State of Social Media 2014調査を参考にする限り、ソーシャルメディアの力を理解している経営陣は50%しかいない。

    Social media metrics facts-chart


    同様に、Social Business Benchmark調査の結果では、回答者の43%が重役の支持を得るのが難しいと指摘していた。: 予算と人材を得るには、経営陣のサポートが必要になる点を肝に銘じておこう。

12点の刺激的なソーシャルメディアの指標が教えてくれる真実(チャート付き)

それでは、どのようにしてソーシャルメディアでの取り組みの成果を計測すればよいのだろうか?

以下に、刺激的なソーシャルメディアの真実を12点挙げていく。

12 Mind-Blowing Social Media Metrics Facts


  • The State of Social Media 2014調査によると、重役の34%はソーシャルメディアを適切に計測していると確信している。

    Social Media Metrics Facts


たった34%である!!!つまり、経営陣の66%はソーシャルメディアを正しく測定しているかどうか自信がないことになる。この傾向はSocial Business Benchmark調査の結果とも一致しており、ソーシャルメディアで得たデータを有益な情報に変えることが出来ると答えた参加者は39%のみであった。

なぜこのような現象が起きるのだろうか?

1. 簡単に計測可能なアイテムを評価する。

当然だ。当初、ソーシャルメディアは、マーケッターが片手間に行い、後にデータを確認する程度の取り組みであった。

The State of Social Media 2014調査は、計測の対象として人気が高い次の3つのアイテムを挙げている:

  • 48.7%はアクティビティ、もしくは、エンゲージメント(シェア/コメント等の参加を介した交流)を計測している。
  • 47.3%はウェブトラフィックを計測している。
  • 47.0%はフォロワーの人数、または、いいね!の数を計測している。



social media metrics facts - chart


この3つのデータでは、ソーシャルメディアマーケティングが接触をもたらしていることぐらいしか分からず、十分とは言い難い。

Social Media Explorerのジェイソン・フォールズはこの問題に関して「ファンの獲得イコール、ソーシャルネットワークでユーザーの注目を集めて、メッセージを受信してもらう行為、そして、顧客の獲得イコール、説得して製品を購入してもらう行為 」と巧みに表現している。

実用的なソーシャルメディアのアドバイス:

次の方法を用いて、トラフィックをリード、または、セールスにコンバートする力を改善すると良いだろう。

  • ソーシャルメディア用のコールトゥアクションを盛り込み、リアクションを促す。顧客候補をEメールのニュースレター、または、購入プロセス内の暫定的な段階に加わってもらう手を検討しよう。
  • 専用のランディングページを使って、セールスに関連するアクションを促す。ブランドらしさと手掛かりを維持し、ソーシャルメディアのフォロワーがページに留まり、行動を起こしやすい環境を作るべきだ。
  • セールスシステム上で計測可能な独自のトラッキングコードを埋め込む。コードを使わずに、セールスの発端を計測することに苦労する企業は多い。

2. ブランディングを計測する。

従来型のメディアであっても、ブランディングのインパクトの計測に手こずっている。そのため、ソーシャルメディアでブランディングの影響を計測することに成功しているマーケッターが5人に1人しかいなくても不思議ではない(The State of Social Media 2014)。

  • 18.1%は感情を計測している。感情はブランディングに対する功績を認める目安としては弱い。

ソーシャルメディアでは、名前とロゴを掲載するだけではブランディングとは言えない。画像、写真、あるいは、提示の仕方にハッキリと「らしさ」を反映させ、宣伝することなく、ターゲットのオーディエンスに印象を残す必要がある。

実用的なソーシャルメディアのアドバイス:

3. ソーシャルメディアで評判をチェックする。

Social Business Benchmark調査によると、会社に関する言及をチェックするタスクはとても重要のようだ。具体的に言うと:

  • 調査の参加者の81%はソーシャルメディアを使って、会社の評判を把握している。
  • 79%はソーシャルメディアを使って、外部のコミュニケーションをチェックしている。

会社、ブランド、重役の潜在的な問題をチェックし、迅速且つ適切に対応することが、ソーシャルメディアをモニタリングする理由である。運が良ければ、何もチェックしなくても済むかもしれない。

実用的なソーシャルメディアのアドバイス:

  • ソーシャルメディアポリシーを策定する。ただし、策定したらそれで終わりではなく、従業員が会社を代表する場面において、ポリシーにどのように対処すればよいのか理解してもらう必要がある。
  • 問題に対応するソーシャルメディア危機管理計画を立てておく。準備をしておこう。危機に見舞われた際に、社内の重要な人員にいつでも連絡が取れる体制を整えておくべきだ。

4. リードとセールスを計測する。

The State of Social Media 2014によると、セールスを計測しているマーケッターは25%に満たないようだ。

  • 23.3%はリードを計測している。
  • 19.5%はセールスを計測している。

この2つのアイテムは会社の収益に直結する。是非、計測の対象に加えてもらいたい。

ただし、簡単に計測することが出来るわけではない。これはマーケッターのせいではない。ただし、予算と人材を割り当ててもらいたいなら、もっとまともな理由が必要になる。

その理由を説明する

AOLの調査によると、プラットフォームによっては、ソーシャルメディアを顧客が最初に利用するケース、最後に利用するケース、または、ソーシャルメディアのみが利用されるケースが、全体の8%から46%を占める。つまり、ソーシャルメディアは購入ファンネルの中間に大きな影響を与えるが、この層のインパクトを計測するのは難しい。

Convertro_SocialMedia_report 2014-2


実用的なソーシャルメディアのアドバイス:

ソーシャルメディアを使って、リードとセールスを増やす能力を改善することは可能だ。幾つか検討してもらいたい案を紹介していく。

  • セールスに対応する会社のブログを立ち上げる。顧客の問いに答え、製品の使い方および作り方を伝えるタスクに力を入れよう。必要に応じて、製品ページにリンクを張ると良い。
  • LinkedInを使って顧客候補と関係を構築する。従業員、とりわけセールスチームにはLinkedInを定期的に活用させるべきだ。仕入れ業者と販売業者の関係を通じて、B2Cのビジネスを後押しすることも可能だが、特にB2Bのビジネスにとって有効な手立てだと言える(LinkedInを利用する有益な戦略を知りたい方はここをクリックしよう)。
  • プレゼン、Eブック、PDFをSlideShareに投稿する ? SlideShareはB2Bにとって質の高いセールスの宝庫である。アイデアが欲しいなら、リー・オッデンが提唱するEブックのエピックコンテンツキュレーション戦略を参考にすると良いだろう。
  • Pinterestでの存在を確立する。B2Cのマーケッターなら代わりにPinterestを使って消費者と交流を行うことが出来る(この記事で紹介したPinterestのヒントを)参照にしよう)。

The State of Social Media 2014 調査参加者の50%は2014年にソーシャルメディアのROIを計測することが出来たと答えた。2013年と比べて6%上がっている。これはExtoleが実施した調査の結果(マーケッターの52%がソーシャルメディアのROIの計測を難しいと感じていることが明らかになった)とも一致している。

Social Media Metrics Facts-Chart


当然だ。MBAの講義で教わることだが、ROIを割り出すには、セールスを計測しなければならないからだ。

5. コストと返品を減らす。

ソーシャルメディアにはセールスを確保し、返品を減らす効果がある。

  • Social Business Benchmark調査では、回答者の73%がソーシャルメディアで顧客のクレームを解消し、疑問に答える力を重視していることが判明している。これは顧客候補を顧客に変える効果、そして、顧客の返品を防ぐ効果を持つ。

実用的なソーシャルメディアのアドバイス:

  • 全てのソーシャルメディア、および、オウンドメディアでソーシャルメディアによるカスタマーサービスを宣伝する。問題を解決することが可能な場所を知ってもらおう。
  • コメント、レビュー、そして、問題の具体的な数をカウントし、適切に処理されていることを裏付ける。

今回紹介したソーシャルメディアの指標が明らかにする真実によって、ソーシャルメディアのアクティビティをウェブサイト、電話による問い合わせ、そして、店舗でのリード生成および販売プロセスとうまく結びつける重要性が証明されたと言えるだろう。

その上で、ビジネスのセールスとコストを分析するシステムが、ソーシャルメディアの追跡コードを読むことが出来るかどうかが鍵を握る。

その他に重要だと思うソーシャルメディアの指標があるなら、その指標を、そう思う理由と併せて教えてもらいたい。

ついでに、この記事「ソーシャルメディアから収益を得るための5つの取り組み」も役に立つので目を通しておくと良いだろう。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「12 Mind-Blowing Social Media Metrics Facts (Charts)」を翻訳した内容です。

SEOサービスに携わる者として、ついつい集客という観点からソーシャルメディアを見てしまいがちですが、それ以外にも、検索マーケティング以上にビジネスに活用できる点が多そうですね。私も今年は一歩上のソーシャルメディア活用を目指して取り組んでいきたいと思います。 — SEO Japan

変化を受け入れること、それがSEO業界の掟

SEO Bookから変革を続けるSEO業界の今について、Googleの歴史を紐ほどきながら考察した記事を。前回の記事はGoogle批判の応酬で読みづかれてしまった人も多いと思いますが、今回はよりシンプルでストレート、SEO関係者には是非読んでほしい価値ある内容です。 — SEO Japan

SEOは以前から変化が頻繁に起きる業界であった。しかし、ここ1、2年は、変化の頻度が高まり、また、規模が大きくなった気がする。2003年にフロリダアップデートが行われたが、それ以来、半年に1度はフロリダ級の変更が加えられているように思う。

Googleが根本的なシステムをアップデートする度に、戦略を調整して、対応しなければならない。残念ながら、予告が行われることはなく、フェアなゲームとは言い難い。

調整から戦略へ

SEOを実行するサイトがスタンダードな法則に従っていた時期があった。Web Position Gold(ソフトウェア)を覚えている方も多いのではないだろうか?

Web Position Goldが登場したのは、SEOが一連の反復可能 – 大部分において技術が要求される – ステップで構成される時代であった。キーワードをページに加える、十分な頻度でキーワードを繰り返す、少数のマークアップを確認する、そして、「理想」のページと比較する、ウェブにアップロードする、リンクを幾つか加える、少しの間待つ、ウェブランキングレポートを実行する…それでSEOを語ることが出来た。とりわけ競争が激しい分野を除き、このステップを踏んでいれば、上位にランクインすることが可能であった。

しかし、この取り組みは時代遅れになってしまったようだ。

現在、この全てのタスクを実行しても効果は見込めない。多少効果があったとしても、他にも多数の要素があり、個別のページのスコアに分離することは出来ない。信頼されているサイトで配信されれば、瞬く間に上位にランク付けしてもらえる。知名度の低いサイトで配信されれば、しばらくは誰にも見てもらえない状況が続くだろう。

2004年、株式を公開する前、Googleは投資家向けの文書を発行していたが、その中でSEO – 「インデックスのスパマー達」- を事業のリスクと位置付けていた。検索結果を操作する人達に対するGoogleの本音を知りたいなら、以下の文章に目を通しておこう:

Googleは、インデックスのスパマーの影響を受けやすく、その結果、ウェブの検索結果の完全性に損害が出る可能性がある。

「インデックスのスパマー」は検索結果を操作する手段を編み出す行為を継続しており、さらに、今後もこの取り組みを止めないだろう。例えば、Googleのウェブ検索テクノロジーは、ウェブページがリンクを張るウェブサイトの重要度に応じて、ウェブページのランク付けを行っている。そのため、インデックスのスパマーにより、まとめて複数のウェブサイトにリンクを張り、検索結果を操作する試みが行われてきた。Googleはこの問題を真剣に考慮している。なぜなら、ユーザーに適切な情報を提供することが出来るか否かは、Googleの成功を左右するためだ。この類の、そして、その他の類のインデックススパムを撲滅する取り組みが失敗すると、適切な情報を提供する点においてGoogleに対する信頼は低下してしまう。その結果、ユーザーのトラフィックが減り、ビジネスに損害が出ることになる。

SEOはAdwordsのビジネスモデルと競合する。そのため、Googleはアルゴリズムの仕組みを解明し、リバースエンジニアリングを行い、Web Position Gold等の簡易ツールを作る取り組みを「真剣に考慮」している。まずはフロリダをリリースし、その後、パンダ(日本語)、続いて、ペンギン(日本語)、そして、ハミングバードが送り出された。全て、ユーザーの検索体験を改善することが目的だが、その一方で、SEOを困難にすると言う(Google側の考えでは)嬉しい副作用も兼ね備えていた。

Googleのステートメントにおいて、「適切な情報を提供する」の部分が重要な鍵を握っている気がする。

技術的な作業からPRへ

SEOには常に技術的な作業が要求される。コードをチェックし、修正する。SEOは開発とデザインの要素、そして、SEOに与える影響を認識している。その上、ウェブサーバーの仕組み、さらに、時折スパイダーがインデックスに失敗するパターンを把握しておく必要がある。

しかし、フロリダアップデートが行われてからと言うもの、マーケティングの領域がより重要になった。SEOの技術的なタスクしか実施しないサイトは、鳴かず飛ばずで終わる。パンダやペンギン等の新しいアルゴリズムはユーザーの行動を測定する。Googleがページの情報の品質を特定しようと試みているためだ。また、ハミングバードはキーワードを入力する意図を解明しようと試みる。

その結果、キーワードベースのSEOが瀕死の状態を迎えた。Googleはキーワードのリファラーのデータを隠し、各種のアルゴリズムは、ユーザーの意図と(過去および現在の)行動を基に適切な情報を提供する。ユーザーを理解し、独自で、魅力的なコンテンツを持ち、そして、マーケットの地位を確立することが、あらゆるキーワードのマークアップよりも重要になった。多くのSEO業者が基盤とするキーワードのマッチングによるSEOでは、生き残ることが出来る可能性は低い。

また、小規模なサイトから焦点が移り、現在、ブランドを優遇する傾向が見られる。 ブランドが「ブランド」と分類されるだけではなく、大規模なPRアクティビティが行われているためだ。大きな会社は複数の広告およびPRキャンペーンを実施することで、・企業名に対する検索の量が多い、・製品およびサービスとのセマンティックな関係が見られる、・信頼されているメディアから頻繁にリンクを得ている等、Googleが好むシグナルを送ることが出来る。このシグナルはランキングに反映され、また、手動のペナルティーを科された小規模 & 弱いサイトと同じ行動を取っていても、猶予を与えてもらえる状況を作り出す。

ランキング

GoogleはPageRankツールバーに見切りをつけたようだ。

Googleは、今後、少なくともPage RankツールバーにおいてはPageRankの更新を行わないつもりだ。

一部の専門家がこの点に気づいていたが、既にPageRankツールバーは存在意義を失くしていたため、ほとんど反感を買わなかった。今でもPageRankツールバーに応じて、SEOの取り組みを調整しているSEO業者はいるのだろうか?そもそも、PageRankツールバーを重要視する理由が見当たらない。外部向けのPageRankの値はおおよその人気度を示唆するものの、当該のページからのリンクが得られるランキングとは異なる。その他に非常に多くの要素が絡んでくる。Googleが今でも内部のPageRankのデータを用いているとしたら、1997年にリリースされたものと比べ、遥かに複雑なシステムを用いているはずだ。

PageRankのスコアはオーソリティを表す。あくまでもGoogleは内輪ネタとしてPageRankを今まで使っていたのだろう。

しかし、トップ10に食い込んでいるかどうかの方が、遥かにオーソリティを示す目安として有益である。Googleは 上位にランクインしているページは十分にオーソリティを持っている。事実、重要なのは、ツールバーのPageRankの値、あるいは、第三者サービスの値ではなく、あくまでもGoogleでの結果だ。トップ 10入りしたページからのリンクは、その他の何よりもオーソリティの目安として有効だ。効果的なマーケティングを行いたいなら、業界を牽引する著名なサイトからリンクを得る、そして、関係を構築する取り組みがベストだ。これはPRと言ってもPageRankではなく、Public Relationsである。

PageRankの次に追放される運命にあるのはキーワード主導のSEOだ。キーワードのリファラーデータの非公表は、終焉へのカウントダウンの始まりであった。そして、ハミングバードが留めを刺した。キーワードは、– オーディエンスが存在するかどうか、そして、オーディエンスの規模を特定することが出来るため — 今でもリサーチを行うアイテムとしては有効だ。しかし、SEOは徐々にセマンティックの関係およびサイトの分類に左右されるようになってきた。キーワードをアピールするだけでは十分ではなく、ウェブページ、および、サイトはキーワード、そして、同様のキーワードと関連し、その関連性がはっきりと認識できる必要がある。大方、検索用語だけでなく、ユーザーの意図とマッチしていなければならない。多くの例外が存在するものの、ハミングバードに関して分かっていることを考慮すると、ユーザーの意図を無視することは出来そうもない。

ランキングを確認し、重要なキーワードを切望する行為は今後も行われる。しかし、ランキングは本当に大事な取り組みから注意をそらすデメリットがあった。接触範囲、そして、具体性の方が重要度は高い。すなわち、最大の価値はどこから得られるのだろうか?具体的なキーワードほど直帰率は低く、コンバージョン率は高い。直帰率が低く、コンバージョン率が高いと、よりポジティブなシグナルが生成され、エンゲージメントを重視しつつあるランキングアルゴリズムに送り込まれる。ビジネス上のメリットをもたらさないキーワードで上位にランク付けされても意味はない。

もちろん例外はある。しかし、これが現在の傾向だ。Googleはキーワードの用語にマッチするだけではなく、ユーザーの意図にマッチするページを求めている。接触範囲に関しては、顧客が姿を表す全ての場所に接触しておきたいところだ。

広義における検索

変化に対応するため、SEO業者は出来るだけ広い範囲で検索について考えるべきである。検索は情報を探す行為だ。検索エンジンでクエリを用いて、積極的に、自主的に情報を探すこともある。その一方で、ソーシャルメディアでの購読、そして、フォローを介した受け身的な検索が行われることもある。このようなアクティビティは検索戦略にどのように盛り込まれているだろうか?

検索エンジンに限定しているわけではないため、従来のSEOの定義とは異なるかもしれない。私は定義の中で情報を広い範囲で求める点を重視している。事実、ユーザーは情報を求めて、検索を行っている。先日、エリック・シュミットは検索におけるGoogleの最大のライバルはAmazonだと指摘していた。メカニズムとチャンネルは変わるかもしれないが、情報を探す行為に変わりはない。BuzzFeedの戦略の変化が良い例だ:

2011年、ジョーナ・ペレッティがHuffington Postを去り、BuzzFeedに専念していた頃、BuzzFeedはGoogleでランキングを落とした時期があった。同サイトはソーシャルメディアマーケティングとSEOの双方を活用してトラフィックを得ようと試みていた。しかし、SEO経由のトラフィック、つまり、Googleの検索結果から得られる無料のトラフィックは干上がってしまった。

接触、時事性、そして、(大抵の場合)新鮮さは重要だ。エンゲージメントも大事だ。情報を探す行為は、キーワードのテクニカルなマッチングと言うよりも、知識におけるアイデアのマッチングに当たる。BuzzFeedは重要なポイントから決して目を離さなかった。ユーザーが情報を探す手伝いをすることこそが、BuzzFeedの使命である点を分かっていたのだ。

インターネットはまだ生まれて間もない

まだ何も起きていないと言っても過言ではない。インターネットは生まれたばかりだ。タイムマシンに乗って30年後の世界に向かい、現在を振り返れば、2044年の人々の生活を動かす優れた製品の多くが、2014年の時点では存在しなかったことに気づくはずだ。未来の世界では、ホロデッキ、仮想現実コンタクトレンズ、ダウンロード可能なアバター、そして、AIインターフェースを駆使し、そう言えば「30年前にはインターネットが存在しなかったんだね」と昔を懐かしむようになる。

30年後も全く同じように情報を探す行為は実施されているはずだ。SEOを行う目的は情報をビジターの目の前に提示することだ。従って、SEOは生き残る。以前から、SEOと言う名称は妥当ではなく、大事なポイント、つまり情報を他のサイトよりも先に検索エンジンのユーザーに提示する取り組みから目を逸らす要因となっていた。

一部のSEOの関係者は昔のSEOとはかけ離れてしまったため撤退した。SEOを有効に行うには高額なコストが必要とされるようになりつつある。しかも、とりわけ小規模な業者にとっては十分な見返りを得られない可能性がある。しかし、この考え方は、大事な点を見失っている気がする。

オーディエンスは今も確実に存在する。ニーズは変わっていない。オーディエンスは情報を見つようとしている。ユーザーが情報を探すタスクを助けることがSEOなら、その真実を見落とすべきではない。「理由」を思い出し、「方法」を合わせよう。

今後の投稿では、その「方法」を具体的に探っていくつもりだ。


この記事は、SEO Bookに掲載された「The Only Thing Certain In SEO IS Change」を翻訳した内容です。

SEO関係者には身が引き締まる内容でした。最後の「オーディエンスは今も確実に存在する。ニーズは変わっていない。オーディエンスは情報を見つようとしている。ユーザーが情報を探すタスクを助けることがSEOなら、その真実を見落とすべきではない。」、これが全てですね。

しかしGoogleの投資家向け資料の内容は、もちろんGoogleにしてみるとそういうスタンスなのでしょうが、SEO会社としては今読んでもドキッとする内容ですね。実際、ほぼスパマーの駆逐に成功しているわけですが・・・。それにしてもWeb Position Gold、懐かし過ぎました。このソフトの存在を知っている人は一体今の日本のSEO関係者にもほぼいないと思います。気づけば年を取ったものです。。。(遠い目)。 — SEO Japan